国外で交通違反をしても、その場で捕まらなければ大丈夫――。こういう感覚で国外の道路を疾走してきたドイツ人やドイツ在住の外国人はおそらく多いだろう。だが、この「古き良き時代」はあと数カ月で終わる見通しだ。
\ドイツの連邦議会(下院)が8日、そうした法案を可決したためで、10月末~11月初旬以降は国外の当局に代わってドイツの当局がしっかりと取り立てを行うことになる。
\70ユーロ未満の罰金であれば対象とならないことはスピード狂にとって唯一の慰めかもしれない。速度違反で言えば、郊外道路の制限速度を20キロ以上オーバーで走行しなければ「セーフ」である。
\メディア報道によると、この措置に伴いドイツでは99人分の雇用が創出される。そのコストはおよそ年600万ユーロで、罰金の追加収入(900万ユーロ以上)を大きく上回る見通しという。
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