欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/8/4

企業情報

Deutsche Bank AG―増益確保―

この記事の要約

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が7月27日発表した2010年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は12億ユーロとなり、前年同期から9%増加した。リテール、資産管理事業が好調だったほか、貸倒引 […]

独最大手銀行のDeutsche Bank(フランクフルト)が7月27日発表した2010年4-6月期(第2四半期)決算の最終利益は12億ユーロとなり、前年同期から9%増加した。リテール、資産管理事業が好調だったほか、貸倒引当金の大幅低下が奏功。主力の投資銀行事業の不振が相殺された。

\

税引き前利益(EBT)は16%増の15億ユーロ。リテール事業では前年同期の5,500万ユーロから4倍強の2億3,300万ユーロへと急拡大し、金融危機のピーク以後で最高を記録した。資産管理事業は前年同期の赤字(8,500万ユーロ)から4,500万ユーロの黒字に転換している。

\

投資銀行事業のEBTは7億7,900万ユーロで、前年同期の8億2,300万ユーロから5%減少した。ギリシャやスペインなどユーロ加盟国の財政問題を受け、市場が神経質になったことが響いた。

\

下半期については景気回復が勢いよく進むと予想、先進国が二番底の陥る懸念はないとの見方を示した。リスク要因としては米国の失業率上昇と欧州諸国の財政再建を挙げた。

\