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2011/5/25

経済産業情報

食中毒がドイツで多発、腸管出血性大腸菌が原因

この記事の要約

5月第2週以降、北ドイツを中心に食中毒が多発している。原因となっているのは日本のユッケ事件と同じ腸管出血性大腸菌で、24日までに3人が死亡した。下痢などの症状がある場合は、すぐに医師の診察を受けた方がよさそうだ。\ メデ […]

5月第2週以降、北ドイツを中心に食中毒が多発している。原因となっているのは日本のユッケ事件と同じ腸管出血性大腸菌で、24日までに3人が死亡した。下痢などの症状がある場合は、すぐに医師の診察を受けた方がよさそうだ。

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メディア報道によると、これまでに460人が感染した。24日時点で溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こした患者は80人を超え、集中治療を受ける患者が多い。患者の大部分は女性が占める。

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感染者は北ドイツが多いものの、南部や東部でも確認されている。フランクフルトでは国際会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の社員食堂で食事をした60人に下痢の症状が出、これまでに20人から腸管出血性大腸菌が検出された。

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腸管出血性大腸菌はHUSを引き起こす。下痢や血便、嘔吐、腹痛が主な症状で、最悪の場合は急性腎不全で死亡する。

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今回の食中毒の感染源は解明されていない。専門家はサラダなどの生野菜をしっかり洗うことや、包丁・まな板などを調理中も小まめに洗浄することを呼びかけている。

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