ドイツ商工会議所連合会（DIHK）は5月25日、同国の2011年国内総生産（GDP）成長率を従来予測の3.0％から3.5％へと上方修正した。独経済を取り巻く環境が依然として良好なほか、初夏の会員企業アンケート調査でも事業の先行きを肯定的にとらえる企業が多かったため。中東・北アフリカ情勢やギリシャの財政危機などリスク要因はあるものの、景気は内需を中心に回復が続くとみている。
\事業の現状を「良い」とする企業は46％に達した。「悪い」（同9％）との差は37ポイントで、20年来の高水準を記録している。今後1年間の事業の見通しでも「良い」は「悪い」を25ポイント上回り、経済危機前の07年初夏の水準まで回復した。
\中国などの新興諸国が景気引き締めに動いていることなどを受け、輸出の見通しはやや曇ったものの、輸出の増額を予想する企業は42％に達し、減額予想の7％を大きく上回った。投資と雇用面でも拡大基調は続く見通しだ。
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