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2011/6/1

経済産業情報

世界最小の3Dプリンター開発、 牛乳パックサイズで重さ1.5キロ

この記事の要約

ウィーン工科大学機械工学部のユルゲン・スタンプフル教授を中心とする研究チームは、世界最小・最軽量となる3Dプリンターのコンセプトを開発した。家庭や日常での使用を想定したもので、大きさは牛乳パック大、重量は1.5キログラム […]

ウィーン工科大学機械工学部のユルゲン・スタンプフル教授を中心とする研究チームは、世界最小・最軽量となる3Dプリンターのコンセプトを開発した。家庭や日常での使用を想定したもので、大きさは牛乳パック大、重量は1.5キログラムに過ぎず片手で持ち運びできる。

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同プリンターでは紫外線硬化樹脂をインクジェット方式で噴射し、紫外線を当てて硬化させながら積層していくことで立体形状を作成する。積層ピッチは0.05ミリメートルと極めて精度が高く、精確さが要求される補聴器などの部品も制作可能だ。また、光源に紫外線発光ダイオード(UV-LED)を採用し、わずかな空間で効果的に紫外線を照射できるよう工夫が凝らされている。

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1台当たりの製造コストは1,200ユーロで、従来の小型3Dプリンターに比べ、大幅な低価格を実現した。量産化できれば、さらに価格を下げられるという。

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