シーメンスの照明子会社Osram(ミュンヘン)は6日、韓国のサムスン電子とLGグループを提訴したと発表した。白色発光ダイオード(LED)の分野で同社の特許が侵害されていると判断。当該技術の利用と特許侵害製品の輸入の禁止、および損害賠償を請求する意向だ。
\ドイツと米国でサムスンとLGの両社、日本でLG1社を相手取って提訴した。7日には中国でもLGを相手取って裁判を起こす。
\LEDは照明のほか、薄型テレビやパソコン用ディスプレーのバックライトとして利用されている。Osramは韓国2社に特許料の支払いを求めてきたが、合意に至らないため提訴したもようだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、サムスンは2009年半ばまでOsramに対し特許料を支払っていたという。
\サムスンとLGは半導体分野で保有するノウハウを利用してLED照明市場の開拓に乗り出しており、Osramは2社をけん制する狙いとみられる。Osramは競合の日亜化学工業、Philips、Creeとはクロスライセンス契約を結び、知財権の利用を相互に許諾している。
\