肥料大手の独K+S(カッセル)は20日、園芸用品子会社COMPOを投資会社Tritonに譲渡すると発表した。売却金額は債務も含めて2億500万ユーロで、K+Sは2011年4-6月期に帳簿上の損失およそ9,000万ユーロを計上する。取引は欧州連合(EU)・欧州委員会の承認を経て今夏にも成立する見通しという。
\COMPOは園芸用の肥料や農薬、用土など幅広い製品を手がける。世界の従業員数は約1,100人で、2010年の売上高は4億230万ユーロ、売上高営業利益率(EBITDAベース)は約4%だった。
\K+Sは昨年6月、中核事業のカリ・マグネシウム製品と塩に経営資源を集中する戦略の一環でCOMPOの放出方針を打ち出した。買収にはイスラエルの肥料メーカーICLも関心を示したが、最終的にTritonが射止めた。
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