製薬・化学大手のBayer(レバークーゼン)がプライマリ・ケア事業の管理部門をドイツ本国から北京に移管する。同事業に占める中国とアジアの比重が極めて大きくなっているためで、年内にも移管作業を開始する予定だ。マライン・デッカー社長が20日、現地で明らかにした。同社が管理部門を中国に移すのはポリカーボネート事業に次いで2つ目。
\プライマリ・ケア事業では家庭医が頻繁に処方する医薬品を取り扱っている。中国政府の医療制度拡充政策を受け、医師の診察を受ける現地人は急速に増加しており、Bayerは同事業の管理部門を同国に移すことを決定した。医薬品部門の中国売上は年率20%の成長が見込まれている。
\Bayer全体の中国売上高は現在29億ユーロ。同社は2015年までに60億ユーロへと拡大する計画を掲げる。
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