欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2011/6/29

総合 - ドイツ経済ニュース

輸入物価の上げ幅縮小続く、5月は前年同月比8.1%に

この記事の要約

ドイツ連邦統計局が28日発表した2011年5月の輸入物価指数は前年同月を8.1%上回った。上げ幅はこれまでに引き続き大きいものの、2010年12月の同12.0%をピークに縮小傾向が続いており、前月比の輸入物価は-0.6% […]

ドイツ連邦統計局が28日発表した2011年5月の輸入物価指数は前年同月を8.1%上回った。上げ幅はこれまでに引き続き大きいものの、2010年12月の同12.0%をピークに縮小傾向が続いており、前月比の輸入物価は-0.6%と7カ月ぶりに低下した。

\

輸入物価を強く押し上げているのはエネルギーで、前年同月比の上げ幅は30.9%(前月比は-2.9%)に達した。原油は35.2%(同-4.9%)上昇、石油製品と天然ガスもそれぞれ26.6%(-5.0%)、29.7%(+3.2%)の幅で上がった。エネルギーを除いた輸入物価の上昇率は5.1%だった。

\

金属・金属鉱石では鉄鉱石の上昇率が最も高く、49.1%(+0.7%)に達した。非鉄金属鉱石は同9.9%(-3.6%)。粗鉄・鉄鋼・鉄合金と非鉄金属(半製品を含む)は各8.2%(-0.5%)、11.1%(-2.0%)上がった。アルミナは14.8%(+0.8%)高くなり、粗銅も13.5%(-4.9%)上昇している。

\

化学製品では肥料と樹脂の上げ幅が大きく、それぞれ31.7%(-5.2%)、15.5%(+0.9%)に上った。食料品では穀物が69.2%(+1.1%)上昇、生コーヒー豆も60.5%(-2.4%)の幅で上がった。

\

5月の輸出物価は前年同月比が3.8%、前月比が0.1%上昇した。上げ幅はともに低下傾向にある。

\