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2011/7/6

経済産業情報

保険会社が気象警報サービス開始

この記事の要約

貯蓄銀行系の保険会社VS Versicherungはこのほど、雷や大雨などの荒天予報をメールなどで配信するサービス「Wind & Wetter」を開始した。フラウンホーファー・ソフトウエア・システム技術研究所( […]

貯蓄銀行系の保険会社VS Versicherungはこのほど、雷や大雨などの荒天予報をメールなどで配信するサービス「Wind & Wetter」を開始した。フラウンホーファー・ソフトウエア・システム技術研究所(ISST)、スイスの気象情報サービス会社meteomedia AGと共同で開発したもので、災害への準備を事前に促すことで被害の発生を最小限に抑える狙いだ。

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VS Versicherungでは自然災害による保険金支払い額が昨年、1億8,000万ユーロに達した。自然災害は過去30年間、増加傾向にあり、損保業界にとって頭の痛い問題だ。

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Wind & Wetterは全国1,250カ所に点在する気象ステーションからデータを収集・分析し、郵便番号単位でピンポイントの予報を作成する。ユーザーがあらかじめ指定した地域で大雨、雹、嵐、雷、大雪(6時間で5センチメートル以上の積雪)、降霜、降雨凍結が発生する恐れがあると、電子メールや携帯ショートメッセージ(SMS)を自動配信し注意を促す。

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サービスは無料だが、利用できるのはVS Versicherungまたは貯蓄銀行系列の保険契約者に限られる。

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