米自動車大手General Motors(GM)のダニエル・アンダーソン社長は7月27日、同社が独子会社Opelを売却するとした市場の観測を明確に否定した。同観測を否定するのは今回が初めて。憶測が止まないことから、見解表明を余儀なくされた格好だ。
\観測は6月初旬にメディア報道で浮上した。Opelのカールフリードリヒ・シュトラッケ社長は「まったくの憶測」としてすぐに否定したものの、GMがコメントを控えていたため、さまざまな憶測が飛び交い、最近は独Volkswagen(VW)が中国同業の上海汽車(SAIC)や現代自動車によるOpel買収を阻止する目的で買収のオファーをGMに出したとの見方も出ていた。
\GMは6月上旬、ドイツ政府から態度の表明を要求されていたが、このときは明確な立場を示さなかった。
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