化学大手の独BASF（ルートヴィヒスハーフェン）が7月28日発表した2011年4-6月期（第2四半期）決算の営業利益（EBIT、特別項目を除く）は前年同期比1.4％増の22億3,700万ユーロと、小幅な伸びにとどまった。リビア内戦を受けて現地の石油採掘を中断した影響が大きい。売上高は同業Cognisを買収した効果もあり13.9％増の184億6,100万ユーロと2ケタ成長を確保。最終利益も22.9％増の14億5,400万ユーロと好調だった。
\リビアの石油事業は昨年第2四半期にEBIT（特別項目を除く）ベースで2億8,000万ユーロの利益を計上していた。同事業を除くと、今年第2四半期のEBIT（同）は16％拡大したという。同社はリビアの石油採掘を年内は再開できないとみている。
\今年下半期については世界経済が減速するとの予想を示した。欧州諸国と米国の財政危機および石油高を景気のリスク要因に挙げている。
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