独情報通信業界連盟(Bitkom)は23日、ドイツの2011年の民生家電市場規模が前年比5.3%減の123億ユーロとなり、2年ぶりに縮小するとの予測を発表した。小売店の価格競争激化が響く。
\主力のテレビ市場は6.3%減の57億ユーロへと後退する。販売台数は3.7%増の940万台となり過去最高を更新するものの、平均価格が約10%減の609ユーロへと低下するため、売り上げが落ち込む。
\テレビでもインターネットへの接続が可能な機種に限ると売上高が25%増の30億ユーロへと大きく拡大。ネット接続ができない機種(同27億ユーロ)を追い抜く見通しだ。アンケート調査では消費者の半数がネット接続機能を今後のテレビ購入の条件にすると回答したという。
\テレビ以外の製品ではナビゲーション機器やMP3プレーヤーがこれまで以上に大きく落ち込む見通し。スマートフォンやタブレットPCの人気が逆風となっているためで、ナビ機器の売上高は25.9%減の4億2,500万ユーロに後退する。
\デジタルカメラは横ばいの18億ユーロを保つ。高品質の画像を求める消費者の増加が追い風となる。レンズ交換式コンパクトカメラの人気が高まっているという。
\ブルーレイプレーヤーの売上高は44.8%増の2億7,000万ユーロへと大きく拡大する。DVDプレーヤーとの価格差が縮まっていることなどが背景にある。
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