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2011/8/31

総合 - ドイツ経済ニュース

独企業景況感が大幅下落、8月は4.2ポイント減に

この記事の要約

Ifo経済研究所が24日発表した2011年8月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月から4.2ポイント減の108.7となり、大幅に落ち込んだ。同指数の悪化は2カ月連続。金融市場の混乱を受けて景気の先行き不透明 […]

Ifo経済研究所が24日発表した2011年8月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月から4.2ポイント減の108.7となり、大幅に落ち込んだ。同指数の悪化は2カ月連続。金融市場の混乱を受けて景気の先行き不透明感がにわかに強まっていることが反映された格好で、景況感はすべての業界で冷え込んだ。Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は世界経済の乱気流の影響を免れない」との見方を示した。

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今後6カ月の事業の見通しを示す期待指数が4.9ポイント減の100.1と特に大きく落ち込んだ。同指数の悪化は3月から6カ月連続。現状判断を示す指数も3.3ポイント減の118.1となり、2カ月連続で落ち込んだ。期待指数と現状判断指数は製造、小売、卸売、建設の全業界で悪化している。

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企業景況感指数の下落幅は市場関係者の予想を大きく上回っており、ロイター通信がエコノミストを対象に実施した事前アンケート調査では予想平均が111.0となっていた。BHF Bankの関係者はメディアに対し「ドイツがリセッションに陥ることはないが、ユーロ圏についてはフィフティ・フィフティの確率でありうる」との見方を示した。ドイツ経済についても今後の景気減速は避けられないというのが専門家の一致した見方だ。

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