経営難の太陽電池大手Q-Cells(ビターフェルト・ヴォルフェン)が倒産した際の品質保証を保険でカバーすることを検討している。同社の将来を危ぶむ顧客企業がQ-Cells製品の購入を控えるようになっているためだ。ネディム・ツェン社長は『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙に対し、品質保証期間中に倒産することはないと強調。倒産で品質保証が受けられなくなるという顧客の懸念を払しょくすることが狙いだと語った。
\Q-Cellsは太陽電池の供給過多と価格の急落を受けて業績が悪化しており、4-6月期には純損失(3億5,480万ユーロ)が売上高(3億1,600万ユーロ)を上回る異常な事態となった。来年2月に償還を控える転換社債(総額2億ユーロ)の時価は額面の60%弱へと落ち込んでおり、市場は同社の支払い能力を疑問視。株式はほとんど価値のない「ペニー株」と化している。
\FTD紙によると、金融機関は現在、保有するQ-Cellsの転換社債をヘッジファンドに転売することを検討しているという。
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