5月に倒産したドイツの観測衛星運用会社Rapideye(ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル)をカナダの衛星写真販売会社Iunctus Geomaticsが買収する。Rapideyeの管財人が29日、明らかにした。取引金額は公表しないことで合意したという。
\Rapideyeはドイツで唯一の民間の観測衛星運用会社。運用する観測衛星は計5基で、昨年は約1,400万ユーロを売り上げた。雇用規模は140人。
\Iunctus Geomaticsはこれまで、フランスやロシアの衛星運用事業者が撮影した写真を販売してきた。今後は独自の写真を販売していく考えで、軍・官庁のほか、民間企業や個人もターゲットとして取り込んでいく。
\観測衛星運用事業者は世界に10社ほどあり、米Digitalglobe、同Geoeyeの2社が市場をほぼ独占している。Gegitalglobeは軍のほか、Google Earthを顧客に持ち、2010年には3億2,200万ドルを売り上げた。
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