ドイツ連邦経済省が6日発表した2011年8月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で1.4%減少し(暫定値)、2.6%減となった前月(修正値)に引き続き大きく落ち込んだ。国内受注が3.2%減少したほか、大型受注が少なかったことが響いた。国外受注は0.1%増で、内訳はユーロ圏が2.7%増、非ユーロ圏が1.8%減だった。
\部門別では消費財の落ち込みが最も大きく、5.6%減少した。比較対象の7月は4.8%増加しており、その反動が出た格好。国外が6.9%減少し、特にユーロ圏外は9.8%縮小した。ユーロ圏は4.1%減、国内は4.0%減だった。
\投資財は国外が0.4%増加したものの、国内が3.8%落ち込み、トータルで1.3%減少した。国外はユーロ圏が3.3%増とけん引、ユーロ圏外は1.3%後退した。
\中間財は0.9%縮小した。国内とユーロ圏外がそれぞれ2.4%、1.3%の幅で減少している。ユーロ圏は3.3%拡大し、国外全体でも0.9%の伸びを記録した。
\製造業受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、7~8月は前の期の5~6月を2.5%下回った。投資財が4.9%減少し足を強く引っ張った格好だ。中間財と消費財はそれぞれ1.1%、1.0%増加した。
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