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2011/10/12

企業情報

Solarworld AG―カタールに年産8,000トンのシリコン工場―

この記事の要約

太陽電池大手の独Solarworld(ボン)は6日、中東のカタールに現地企業と共同で年産能力8,000トンの高純度多結晶シリコン工場を建設すると発表した。ソーラーウエハーの主要原料である多結晶シリコンの外部調達を減らしコ […]

太陽電池大手の独Solarworld(ボン)は6日、中東のカタールに現地企業と共同で年産能力8,000トンの高純度多結晶シリコン工場を建設すると発表した。ソーラーウエハーの主要原料である多結晶シリコンの外部調達を減らしコストを削減する狙い。投資額は計約10億ドルで、2013年下半期にも生産を開始する計画だ。

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同社は昨年、現地合弁会社Qatar Solar TechnologiesをQatar Investment Bank(カタール開発銀行)、Qatar Solarと共同で設立。同国での多結晶シリコン生産に向けて動き出した。当初は約5億ドルを投じて年産能力3,600トンの工場を設置する予定だったが、計画を変更し規模を2倍以上に拡大する。

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工場は敷地面積が約120ヘクタールで、首都ドーハの北方に建設する。建設はインド企業Punj Lloydグループ、製造装置は独Centrothermが引き受ける。

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Solarworldは多結晶シリコンの生産をすでに独南部のラインフェルデン工場で行っている。同工場には同社と化学大手Evonikがそれぞれ50%出資する。

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Solarworldがコスト削減に取り組む背景には、中国メーカーが市場価格を大幅に押し下げているとの事情がある。

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