ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2011年9月の乗用車新車登録台数は28万689台となり、前年同月比で8.1%増加した。増加幅は8月の18.3%を下回ったものの、拡大基調は継続。受注も増加が続いており、新車登録が急速に落ち込む可能性は当面ないとみられる。
\8月はフランクフルター・モーターショー(IAA)の開幕を翌月に控えメーカー各社が割引などの販促措置を大々的に展開。販売実績を底上げした。経営陣が記者会見で好業績をアピールできるようにする狙いがあった。
\9月に新車登録が最も大きく伸びたブランドはランチアで前年同月比99.0%増の195台に拡大。これにポルシェ(63.5%増の1,977台)、ジャガー(52.1%増の324台)、セアト(49.4%増の5,974台)、日産/インフィニティ(44.0%増の7,636台)が続いた。
\ポルシェ以外のドイツ車ではアウディ(20.2%増の2万481台)、フォード(19.6%増の2万625台)、フォルクスワーゲン(17.1%増の6万4,263台)が2ケタ成長を確保。BMW/Mini(9.9%増の2万3,797台)とオペル(0.2%増の2万2,841台)も実績を伸ばした。メルセデスとスマートはそれぞれ9.0%減の2万5,557台、24.6%減の2,052台へと落ち込んでいる。
\日産/インフィニティ以外の日本車はホンダが23.6%増の2,970台、トヨタ/レクサスが横ばいの8,207台で、他のブランドは軒並み減少した。各社の実績はスズキが10.5%減の2,519台、マツダが22.0%減の4,024台、三菱が23.0%減の2,508台、スバルが27.5%減の429台、ダイハツが46.3%減の242台。
\韓国勢は現代が7.2%増の6,960台、起亜が14.8%増の3,765台と、ともに拡大した。他の主要な外国ブランドはルノー/ダチアが18.2%増の1万3,334台、ボルボが8.7%増の2,624台、フィアットが3.5%増の6,749台に拡大。一方、シトロエン(7.6%減の5,088台)、プジョー(4.2%減の6,692台)、シボレー(3.3%減の2,711台)、シュコダ(0.1%減の1万3,677台)は振るわなかった。
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