Ifo経済研究所が21日発表した2011年10月のドイツ企業景況感指数(2005年=100)は前月の107.4から106.4へと1ポイント低下し、4カ月連続で悪化した。ユーロ危機や世界経済の減速が反映された格好。ただ同指数は指標となる100を依然として上回っており、Ifoのハンスヴェルナー・ジン所長は「ドイツ経済は国際的な混乱の影響を比較的よく凌いでいる」との見方を示した。
\今後6カ月の事業見通しを示す期待指数は前月の97.9から97.0へと0.9ポイント低下した。同指数の悪化は3月から8カ月連続。現状判断指数も同117.9から116.7へと1.2ポイント落ち込み4カ月連続で後退した。
\部門別でみると、製造業は現状判断と期待指数がともにやや悪化。工場稼働率は夏に比べ大きく低下した。ただ人員拡大を計画する企業はなお増えているという。
\小売業でも現状判断と期待指数が悪化した。卸売業と建設業では現状判断が良好だったものの、期待指数はそれぞれ大きく落ち込んだ。
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