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2011/11/2

総合 - ドイツ経済ニュース

年金保険料率、来年は19.6%に低下見通し

この記事の要約

労使が折半する公的年金保険料の料率は現在の19.9%から来年は19.6%に低下する見通しだ。公的年金運営機関のドイツ年金保険連盟(DRV)が10月27日に明らかにした。好景気を背景に賃金が上昇するとともに、失業率が低下。 […]

労使が折半する公的年金保険料の料率は現在の19.9%から来年は19.6%に低下する見通しだ。公的年金運営機関のドイツ年金保険連盟(DRV)が10月27日に明らかにした。好景気を背景に賃金が上昇するとともに、失業率が低下。年金財政の改善が進んでいるため、料率引き下げが可能になる。順調に行けば、2014年には19.1%まで下がる可能性があるという。

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公的年金の料率は支払い準備金の規模が月支給総額の1.5倍以上になった場合、法律の規定により引き下げなければならない。今年末には同1.38倍となる見通しで、来年は1.5倍に達する公算が高い。

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DRVは年金支給額も来年、引き上げられるとの予測を明らかにした。支給額は西ドイツ地域で2.3%、東ドイツ地域で3.2%上昇。保険料を45年支払った年金受給者への支給額は平均でそれぞれ月28.50ユーロ、35ユーロ高くなるという。

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年金支給額は賃金統計などを踏まえて政府が毎年春に決定、7月1日付で施行する。

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