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2011/11/30

総合 - ドイツ経済ニュース

シュツットガルト駅再開発計画、州民投票で承認

この記事の要約

シュツットガルト中央駅再開発プロジェクト(Stuttgart 21)の是非をめぐる住民投票が27日に西南ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州で行われ、即日開票の結果、賛成が58.8%と反対の41.2%を大きく上回った。同 […]

シュツットガルト中央駅再開発プロジェクト(Stuttgart 21)の是非をめぐる住民投票が27日に西南ドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州で行われ、即日開票の結果、賛成が58.8%と反対の41.2%を大きく上回った。同州のヴィンフレート・クレッチュマン首相(緑の党)は投票結果を受け入れると発言しており、同プロジェクトの実施上の障害は実質的にすべて取り除かれた格好となった。

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Stuttgart 21はシュツットガルト中央駅を全線通過型の地下駅に改築することと、高速鉄道ICE路線への接続路線を建設することを柱とする巨大プロジェクト。州議会の承認を受けていたものの、住民の反対運動が強く、今春成立した緑の党と社会民主党(SPD)からなる州政権はまず調停を実施。これが不調に終わったため、州民投票を実施した。

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クレッチュマン首相が属する緑の党はプロジェクトに反対してきたが、今回の投票で州民の過半数が賛成したため、受け入れを余儀なくされた格好だ。工事が順調に進めば、地下駅は2019年11月に開業する。

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