労働組合系のマクロ経済・景気研究所(IMK)が12日発表した欧州連合(EU)の人件費に関する統計によると、ドイツ(民間セクター)は2010年の上昇率が0.6%にとどまり、EU平均の同1.7%を大きく下回った。ユーロ圏平均も1.6%に達しており、ユーロ加盟国でドイツを下回ったのは深刻な財政危機に直面するギリシャとアイルランドだけだった。
\ドイツの人件費は長期的にみても上昇率が鈍く、2000~2010年は年平均1.7%にとどまり、EU加盟国のなかで最も小さかった。EUは同3.3%、ユーロ圏は2.8%だった。
\被用者1人当たりのドイツの人件費は昨年、1時間29.1ユーロで、EUで上から7番目だった。トップはベルギーで、これにデンマーク、スウェーデン、フランス、ルクセンブルク、オランダが続く。EU平均は22.5ユーロ、ユーロ圏平均は27.0ユーロ。
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