連邦経済技術省(BMWi)主催のドイツITサミットが6日、ミュンヘンで開催された。今回で6回目となった同サミットには情報通信技術(ICT)業界関係者1,000人以上が参加、「ネットワーク構築」「モバイル」「スマート」の3つをキーワードに様々なテーマで活発な議論を展開した。
\サミットに出席したフィリップ・レースラー経済相は、通信速度50メガビット/秒以上の高速ブロードバンドを利用できる市民の割合を2014年までに75%に引き上げるとした政府目標を改めて確認したうえで、民間事業者によるインフラ投資を促進する枠組みが必要との見解を表明。来年初めにも経済界首脳と会談し、高速ブロードバンドの全国普及策を固定・モバイルの両面から策定していく方針を示した。
\独情報通信業界連盟(Bitkom)のディーター・ケンプフ会長は、エネルギー、交通、遠隔医療、行政・教育システムのIT化が独業界の今後を占うカギになるとの考えを示した。また、「デジタル社会はユーザーの信頼なしには発展し得ない」として、データ保護などのセキュリティ対策やより信頼性の高いシステム開発に向けた取り組みの重要性を強調した。
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