ドイツ連邦雇用庁(BA)が3日発表した2011年の平均失業者数は前年から26万3,000人減の297万6,000人へと後退し、20年来の低水準となった。景気回復と生産年齢人口の減少がプラスに働いた格好。失業率も0.6ポイント減の7.1%へと低下し、東西ドイツ統一後の最低を記録した。BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「求人需要は1年間を通して極めて旺盛だった」と振り返った。
\12月の失業者数は278万人で、前月から6万7,000人増加した。クリスマスに伴い経済活動が鈍ったことが影響したためで、失業率も0.2ポイント増の6.6%に上昇している。季節要因を除いた実質ベースの失業者数は2万2,000人減少した。
\求人需要は依然として強く、12月の求人指数BA-Xは前月から1ポイント増の180へと上昇した。特にメカトロニクス、電機、エネルギー、金属、物流、機械、ヘルスケアの分野で専門人材を求める動きが強いという。
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