研究開発型製薬工業会(VFA)は12月21日、ドイツ市場に新規投入された特許薬の数が2011年は27件となり、前年の26件からやや増加したと発表した。件数が最も多い分野は中枢神経システム疾患で6件に上った。これに心臓・循環器疾患(5件)、感染症(4件)、がん(4件)が続く。
\中枢神経疾患分野では多発性硬化症治療薬が半数の3件を占め、感染症でもC型肝炎治療薬が4件中2件を占めた。また、自己免疫異常により皮膚や関節、臓器に炎症を起こす紅斑性狼瘡(ろうそう)と、黒色腫(皮膚がんの一種)では数十年ぶりに新薬が発売された。
\新薬27件のおよそ半数は、既存の医薬品の投与法を改善したもの(服用回数を減らすなど)が占める。
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