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2012/1/11

企業情報

Manroland AG―複数の投資家が工場買収に関心―

この記事の要約

昨年11月に倒産した印刷機械大手Manrolandの暫定管財人ヴェルナー・シュナイダー氏は4日、ドイツ国内にある同社の3工場の買収に複数の投資家が強い関心を示していることを明らかにした。今月末までに売却交渉をまとめ上げた […]

昨年11月に倒産した印刷機械大手Manrolandの暫定管財人ヴェルナー・シュナイダー氏は4日、ドイツ国内にある同社の3工場の買収に複数の投資家が強い関心を示していることを明らかにした。今月末までに売却交渉をまとめ上げたいとしている。全工場を一手に引き受ける意向の投資家はないため、工場ごとに売却される見通し。

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同社は国内のアウグスブルクとオッフェンバッハ、プラオエンの3カ所に工場を持つ。メディア報道によると、新聞印刷用の輪転機を生産するアウグスブルク工場には上海電気グループ、カタログ印刷などに用いる枚葉印刷機を手がけるオッフェンバッハ工場にはキヤノンがそれぞれ関心を示しているという。

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暫定管財人が早期の売却交渉成立を目指すのは、給与と同額の倒産手当(Insolvenzgeld)の支給が1月末で終了するためだ。倒産手当の支給が打ち切られると、従業員は勤務できなくなり、事業活動の継続が困難になる。

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