欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/1/11

経済産業情報

平均年収最高は製薬業界、西高東低と南高北低が鮮明に

この記事の要約

転職・求人サイト大手のStepstoneが実施した欧州諸国の給与に関する調査で、平均年収がドイツで最も高い業界は製薬業界であることが明らかになった。次いで高いのは化学・石油化学業界、自動車・自動車部品業界だった。一方、最 […]

転職・求人サイト大手のStepstoneが実施した欧州諸国の給与に関する調査で、平均年収がドイツで最も高い業界は製薬業界であることが明らかになった。次いで高いのは化学・石油化学業界、自動車・自動車部品業界だった。一方、最も低いのはホテル・飲食・ケータリング業界で、手工業、農林水産業なども額が低い(表参照)。3日付『ヴェルト』紙が報じた。

\

州別では西高東低の傾向が鮮明に表れた。最も平均年収が高い州はバイエルン(5万1,900ユーロ)で、ヘッセン(5万1,100ユーロ)、バーデン・ヴュルテンベルク(5万200ユーロ)がこれに続く。一方、メクレンブルク・フォアポマーンは3万2,000ユーロ、東部ドイツ地域内で最も高かったベルリンも3万9,900ユーロにとどまる。

\

南高北低の傾向も明らで、北部のノルトライン・ヴェストファーレンは4万8,400ユーロ、ニーダーザクセンは4万5,200ユーロ、ハンブルクは4万6,300ユーロ、シュレスヴィヒ・ホルシュタインは4万2,100ユーロと、バイエルンやヘッセンを軒並み下回った。Stepstoneの担当者はこれについて、バイエルンなど南部の州は自動車・自動車部品、製薬など給与が高い業界の大手企業が集中していると指摘する。

\

Stepstoneが実施したオンライン給与調査では、欧州全体で1万4,000人が参加した。給与は業界全体の平均値であり、仕事の種類や役職段階、学歴、年齢などの要素、能力給は考慮されていない。

\