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2012/1/18

経済産業情報

非接触型銀行カードの実証試験スタート

この記事の要約

貯蓄銀行(Sparkasse)と信用協同組合(Volksbank)は、非接触型ICカード搭載のキャッシュカードを利用した電子マネーシステム「Girogo」の実証試験を開始する。4月からハノーバーを中心とする地域でおよそ1 […]

貯蓄銀行(Sparkasse)と信用協同組合(Volksbank)は、非接触型ICカード搭載のキャッシュカードを利用した電子マネーシステム「Girogo」の実証試験を開始する。4月からハノーバーを中心とする地域でおよそ1年をかけて実施、使い勝手や技術的な信頼性・機能性を評価する。

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Girogoは近距離無線通信(NFC)技術を利用した非接触IC決済サービスで、専用のカードリーダーにかざすだけで簡単・スピーディーに支払いが完了する。暗証番号やサインが必要な従来式のカードに比べ、支払いにかかる時間は最大で25%短縮できるという。支払い内容はカードに記録され(過去15回の利用分まで)、履歴や残高は店頭のリーダーやスマートフォンアプリでチェックできる。

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Girogoが利用できるのは貯蓄銀行・信用協同組合の顧客のうち、非接触型カードへの切り替えが終わった約130万人。盗難などによる悪用を防ぐためカードはプリペイド式を採用しており、顧客は銀行ATMなどの端末でチャージする必要がある(店頭でのチャージも可)。チャージ額の最高は200ユーロで、1回に支払える額は20ユーロ以内に制限される。

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プロジェクトの実施地域はハノーバー、ブラウンシュヴァイク、ヴォルフスブルクを中心とするエリアで、Edeka(食品スーパー)、Douglas(香水)、Thalia(書籍)、Hussel(チョコレート)、AppelrathCuepper(衣料品)で利用できる。Esso(ガソリンスタンド)も追って参加する予定だ。

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