独建設業全国連盟(HDB)は10日、2011年通期の業界売上高が前年比9.5%増の899億ユーロ(速報値)となり、1994年以来の高い伸びを記録したと発表した。金融市場の悪化を背景に手堅い投資先として不動産の人気が高まっており、物価変動を加味した実質ベースでも6.5%拡大した。今年は成長率が名目2.5%、実質1%となり、大きく鈍化する見通し。
\11年の部門別売上高は、住宅建築が14%増の300億ユーロ、商工業建築が11%増の328億ユーロと高い伸びとなった。一方、公共建築部門は4%増の271億ユーロと伸び率がやや低い。自治体の財政難がネックとなった。
\不動産ブームは今年も続く見通しで、HDBによると、新築の共同住宅着工件数は15%増の7万5,000件に拡大。戸数ベースでは12%増の21万戸に達する。ただ、着工1件当たりの売り上げは縮小し、売上高ベースでは6%増の318億ユーロにとどまる。商工業建築の売上高は3%増の338億ユーロ、公共建築は同2.5%減の264億ユーロを見込む。
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