独家具製造業連盟(VDM)は11日、独メーカーの2011年売上高が前年比約6%増の167億ユーロ(速報値)に拡大したと発表した。輸出が11.1%増加、国内売上も5.7%の伸びを記録した。
\輸出先地域ではアジアが26.4%増と大きく拡大した。全体の70%以上を占める欧州連合(EU)加盟国向けは8.8%増だった。
\国別では中国が57.5%増となり、米国に並ぶ輸出先国となった。最大の輸出先であるフランス向けは13.3%増、同2位のスイス向けは16.4%増。財政危機の直撃を受けるイタリア向けも14.4%増と平均を上回る伸びとなった。
\製品分野別の売上成長率では企業投資の活発化を受けてオフィス家具が18%増加した。家庭用家具とキッチン家具はそれぞれ6.2%増、6.0%増で、マットレスも3.3%拡大した。
\今年の業界売上高は2%以上拡大し、経済危機前の08年水準(172億ユーロ)まで回復する見通し。欧州経済低迷の影響で輸出は大幅に鈍化するものの、国内市場は住宅需要の増加や雇用拡大、実質賃金の上昇が追い風となり全体をけん引するという。
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