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2012/1/18

経済産業情報

独公共放送、ゴールデンタイムの経済番組が大当たり

この記事の要約

独公共放送のARDは、各局の看板番組がひしめく午後8時15分からの時間帯を使って経済情報番組の放映を開始した。ディスカウントストア大手Lidlをテーマにした初回(9日)の放送では視聴率が18.5%(視聴者数630万人)と […]

独公共放送のARDは、各局の看板番組がひしめく午後8時15分からの時間帯を使って経済情報番組の放映を開始した。ディスカウントストア大手Lidlをテーマにした初回(9日)の放送では視聴率が18.5%(視聴者数630万人)となるなど、情報番組としては異例の高視聴率を獲得、同じ時間帯の人気クイズ番組「Wer wird Millionaer?」をしのいだという。

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ARDの経済情報番組の元になっているのは、地方局の西部ドイツ放送協会(WDR)が昨年8月から放送している「Markencheck(ブランドチェック)」シリーズだ。これまでにAldi(ディスカウントストア)、Tchibo(コーヒーチェーン)、Ferrero(チョコレート)、Aral(ガソリンスタンド)、Ikea(家具小売)が取り上げられ、Aldiをテーマにした番組ではWDRが管轄するノルトライン・ヴェストファーレン州で視聴率20%を達成した。ARDは同番組が大きな成功を収めたことを受け、全国放送に踏み切った。番組製作は引き続きWDRが担当する。

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ARDの第1回放送では、ディスカウントスーパーLidlで販売されている食品35品目を購入(合計51.87ユーロ)し、競合スーパー(Netto、Edeka、REWE)と比較した。その結果、合計金額はEdekaより1.15ユーロ、REWEより1.7ユーロ安かった程度にとどまり、番組では「Lidlの価格は過大評価されている」と結論づけられた。

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第2回、3回の放送ではマクドナルド(ファーストフード)とH&M(衣料小売)をそれぞれ取り上げる。いずれも若者の人気が高いため、初回以上の視聴率になる可能性もある。

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