ザールラント州のアンネグレート・クランプカレンバウアー首相（キリスト教民主同盟＝CDU＝）と社会民主党（SPD）のハイコ・マース同州委員長は19日、州議会を解散することで合意した。両者はCDUと自由民主党（FDP）、緑の党の3党からなる連立政権解消を受けて、政権協議を進めてきたが、「州がかかえる大きな構造的問題」（クランプカレンバウアー首相）を解決するには5年の任期が必要という点で認識が一致。今後は26日に議会を解散し、3月25日に選挙を実施する意向だ。
\同州では2009年8月の州議会選挙を受けて、中道右派の大政党CDUと小政党FDP、および環境政党の緑の党が全国で初めて同3党からなる政権（いわゆるジャマイカ政権）を樹立した。政権運営は当初、スムーズに進んでいたが、ここ数カ月はFDP内で内紛が絶えず、クランプカレンバウアー首相は政権運営を継続できないと判断。第2党の中道左派政党SPDと政権協議を行ってきた。CDUとSPDは選挙後に連立する可能性を視野に入れている。
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