独部品業界団体のArGeZは1月24日、2011年の業界売上高が前年比13%増の2,000億ユーロとなり、金融危機発生前(2008年)の水準を回復したと発表した。今年についてはユーロ圏の財政不安などが景気の足を引っ張る恐れがあるとしながらも、3~4%の成長を見込んでいる。
\ArGeZに加盟するのは鉄鋼、鋳造、ゴム、繊維、樹脂などの部品生産・供給を手がける主に中小企業1万社で、売上高の7割を国外事業が占める。
\部品業界で最も重要な役割を果たしているのは自動車部品産業だ。鉄鋼・金属加工業界連盟(WSM)のミヒャエル・シェートリヒ会長(Kirchhoff Automotive社長)は、「ドイツの自動車メーカーは国外で現地生産体制を整備し、今や国外生産台数が国内を上回るまでになった」と指摘したうえで、部品メーカーは国内で事業を行っているだけでは生き残れないと危機感を表明。「我々は好むと好まざるとにかかわらず、中・東欧、BRICs諸国、トルコ、メキシコなど高い成長が見込める市場に進出し、メーカーと足並みをそろえる形で供給体制をグローバル化する必要がある」との認識を示した。
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