コンクリートポンプの有力メーカーである独Schwing(ヘルネ)が自社売却ないし出資者を模索しているもようだ。競合の独Putzmeisterは先ごろ、中国の建機大手・三一重工(Sany)への身売りを発表したばかり。背景には市場構造の急速な変化があるという。2日付『ファイナンシャル・タイムズ(ドイツ版、FTD)』紙が報じた。
\同紙によると、Schwingは売却先の模索を昨年10月までにプライベートバンクのRothschildに委託。ゲルハルト・シュヴィング社長は12月の従業員集会で、投資家と協議している事実を明らかにした。中国の建機大手・徐州工程機械集団(XCMG)は強い関心を示しているという。
\PutzmeisterとSchwingはコンクリートポンプの世界的な有力企業で、2007年の市場シェア(販売台数ベース)は計50%に上った。だが、リーマンショックに伴う金融・経済危機と両社の事業基盤が弱い中国市場の急成長を受けて2010年には同13%へと激減。これに反比例して中国勢の三一重工と中連重科(Zoomlion)のシェアは計70%強へと急増した。
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