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2012/2/8

経済産業情報

乗用車新車登録、1月は前年水準をほぼ保つ

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年1月の乗用車新車登録台数は前年比0.4%減の21万195台となり、好調だった1年前の水準をほぼ保った。雇用の安定や低金利、インフレ率の低下を背景に消費者が高額商品の購入に […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年1月の乗用車新車登録台数は前年比0.4%減の21万195台となり、好調だった1年前の水準をほぼ保った。雇用の安定や低金利、インフレ率の低下を背景に消費者が高額商品の購入に前向きになっていることが大きい。

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増加幅が最も大きかったブランドはランシアで、358.4%増の353台に拡大。起亜も132.1%増の4,059台と3ケタ台の伸びを記録した。このほか、ランドローバー(81.4%増の958台)、クライスラー/ジープ/ダッジ(61.7%増の561台)、現代(51.1%増の7,482台)も大幅に増加している。

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ドイツ車ではポルシェ(15.6%増の1,437台)とメルセデス(13.1%増の1万9,117台)が2ケタ増を記録し、アウディ(4.8%増の1万4,996台)とフォード(0.2%増の1万5,185台)も前年同月を上回った。一方、最大手のフォルクスワーゲン(VW)は2.3%減の5万29台へと後退。BMW/Mini(6.9%減の1万7,024台)とスマート(8.1%減の2,131台)、オペル(9.7%減の1万3,579台)も落ち込んだ。

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日本車はスズキ(22.8%増の2,958台)とスバル(9.5%増の648台)が増加した以外は軒並み減少した。各ブランドの実績はトヨタ/レクサスが7.7%減の5,315台、日産/インフィニティが9.0%減の4,547台、ホンダが10.4%減の1,253台、三菱が10.8%減の2,108台、マツダが40.1%減の2,476台、ダイハツが51.6%減の90台。

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クラス別では超小型車とミニバンがそれぞれ14.3%増、11.3%増と2ケタ台の伸びを記録した。一方、小型車(11.2%減)と中型車(10.8%減)は2ケタ減となっている。

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ディーゼル車の割合は51.3%となり、ガソリン車を上回った。また、社用・公用車の割合は64.6%に達した。

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