電機大手の独Siemens(ミュンヘン)は7日、ソフトウエア開発の独IBSに対する株式公開買い付け(TOB)計画を発表した。産業用ソフト事業の強化戦略の一環。すでに創業者のシュレーダー一族などから計64%を譲り受けており、TOBは残りの株主に対して実施する。
\TOBは1株当たり6.10ユーロで実施し、出資比率75%以上の確保を成立条件としている。すでに取得した株式も含めると、買収総額は最大3,500万ユーロ強に上る。
\IBSはコブレンツ近郊のヘール・グレンツハウゼンに本社を置くIT企業。従業員数は200人で、2010年の売上高は2,130万ユーロに上った。Siemensとは長年、提携関係にある。
\Siemensは同社のTOBを07年にも試みたが、買収価格のつり上げを狙うヘッジファンドなどが株式を買い集めたため、失敗した経緯がある。
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