欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2012/2/15

経済産業情報

シャンプー業界の競争熾烈に

この記事の要約

独シャンプー市場で競争が激化している。飽和状態で拡大が見込めないため、売り上げを伸ばすには競合から顧客を奪うしか方法がないためだ。使用ブランドにこだわりの少ない男性をターゲットにした広告キャンペーンや新製品の投入、値下げ […]

独シャンプー市場で競争が激化している。飽和状態で拡大が見込めないため、売り上げを伸ばすには競合から顧客を奪うしか方法がないためだ。使用ブランドにこだわりの少ない男性をターゲットにした広告キャンペーンや新製品の投入、値下げなどでメーカーは顧客獲得にしのぎをけずるが、値引き販売はメーカーの利益を圧迫している。7日付『ハンデルスブラット(HB)』紙が報じた。

\

市場調査会社Nielsenによると、2011年の国内シャンプー市場のブランド別シェアトップは「Head&Shoulders」で、13.0%を占めた。2位には僅差でSchauma(12.4%)がつけ、3位は小売業者のプライベートブランド(8.4%)となっている。

\

ユニリーバは今月、男性用デオドランドブランド「Axe」でシャンプーとヘアジェルを市場投入した。Axeは「14~25歳で、自分では“イケてる男子”と思っているが、同じ年齢の女子に比べると垢抜けない男性」をブランドターゲットに据えており、奇抜な広告マーケティングで中所得世帯の中高生を中心に人気を獲得している。

\

市場調査会社Symphony IRIの担当者は「シャンプーの銘柄にこだわらない男性の大半を取り込めるブランドがあるとすれば、Axeだろう」と述べ、新製品の投入で市場競争は一層激化するとの見方を示した。

\