独工作機械工業会(VDW)が9日発表した独業界の2011年の生産高は前年比33%増の131億ユーロ(暫定値)となり、伸び率と金額でともに過去最高を記録した。世界経済の好調が反映された格好。受注が好調なためVDWは2012年も生産成長率が5%に達すると予想している。
\2011年1~11月の輸出高(設置・修理・保守を除く)は前年同期比33%増の70億5,400万ユーロへと拡大した。全体の約3割を占める中国向けは39%増の20億6,440万ユーロを記録。2位の米国向けは69%増の64億5,400万ユーロと平均の2倍強の伸びを示した(シェアは9.1%)。3位はスイス向けで40%増の3億3,190万ユーロだった(同4.7%)。
\1~11月の輸入高は25億500万ユーロで、前年同期から43%増加した。最大の輸入先国はスイス(49%増の7億9,370万ユーロ)で、日本(61%増の3億2,410万ユーロ)とイタリア(26%増の1億9,180万ユーロがこれに続いた。
\2011年の国内市場規模は67億9,000万ユーロで、前年を38%上回った。自動車や機械産業が輸出の好調を背景に設備投資を拡大したことが最大のプラス要因。
\2011年の新規受注高は前年比45%増の167億2,000万ユーロに拡大した。10月時点の工場稼働率は95.5%で、同月の受注残は9.5カ月に上った。2012年の世界経済成長率は2.5%と予想している。
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