連邦カルテル庁は10日、オンラインホテル予約サービス独最大手のHRSに対し競争法違反容疑で意義告知書を送付したと発表した。提携先のホテルに対し最も有利な条件での宿泊プラン提供などを義務づけた「最優遇条項」が国内法に違反している疑いがあるとしている。最終的に違法と認定した場合は制裁金を科すとみられる。
\HRSは最も低い宿泊料金や顧客にとって最も有利な予約・キャンセル条件の保障を提携先に義務づけており、違反した提携先に対しては仲介凍結のペナルティを科している。カルテル庁によると、独市場でダントツの1位につける同社のこうした行為により競合企業はより良い条件で仲介するチャンスを奪われ、適正な市場競争が阻害されていると指摘した。
\独ホテル業連盟(IHA)はカルテル庁の見解を支持し、HRSの事業モデルはホテルの経営の自由を強く侵害しているとの見方を示した。一方、HRSは最優遇条項の恩恵を最も強く受けるのは消費者だとして、反論の構えを見せている。
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