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2012/2/22

総合 - ドイツ経済ニュース

一般世帯の金融資産・不動産は約10兆ユーロに

この記事の要約

独民間銀行協会(BdB)が連邦銀行(中銀)のデータを元に算出したドイツの一般世帯の金融資産と不動産の総額は2011年第3四半期に9兆7,000億ユーロに達した。これは欧州連合(EU)加盟国の債務総額(10兆3,000億ユ […]

独民間銀行協会(BdB)が連邦銀行(中銀)のデータを元に算出したドイツの一般世帯の金融資産と不動産の総額は2011年第3四半期に9兆7,000億ユーロに達した。これは欧州連合(EU)加盟国の債務総額(10兆3,000億ユーロ)にほぼ匹敵する額で、債務を除いた金融資産と不動産(8兆2,000億ユーロ)もユーロ加盟17カ国の債務総額と同水準だった。また、ドイツの公的債務2兆1,000億ユーロに比べると約4倍の水準だ。

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金融資産の額は4兆7,000億ユーロで、20年前の1兆7,500億ユーロ(1991年第1四半期)の2.5倍以上に拡大した。全体の3分の2以上は現金、定期貯金、保険などが占めており、ドイツ人の安定志向が反映されている。株式の割合は5%にとどまった。不動産の総額は5兆ユーロ。

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一般世帯の負債総額は1兆5,000億ユーロで、その3分の2は不動産融資が占めた。

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