有機食品産業全国連盟(BOeLW)が14日発表した2011年の国内有機食品売上高は65億9,000万ユーロとなり、前年に比べ9%拡大した。食品スキャンダルを背景に食の安全性を重視する消費者が増えたとみられる。有機農家の軒数は4.8%増の2万3,000戸で、農家全体に占める割合は7.8%だった。
\有機農産物の作付面積は2.3%増の101万3,540ヘクタールで、農地全体の6.1%を占めた。オーガニック認証別の作付面積はBio(EU有機農法認証)が4%増の31万9,063ヘクタールで、BOeLWの構成団体が制定している認証(Bioland、Demeterなど)は1.5%増の69万4,477ヘクタールだった。
\有機食品の消費量に占める輸入品の割合は穀物で15%とどまったのに対し、ジャガイモでは25%、ニンジン、リンゴでは50%に達した。BOeLWはこれについて「国内需要を国産でまかなうためには有機農家をさらに1万戸増やす必要がある」と指摘、政府に対し有機農業の奨励策を要求した。
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