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2012/3/7

企業情報

Bayer AG―過去最高益に、樹脂部門は第4四半期に業績悪化―

この記事の要約

化学・製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月28日発表した2011年12月通期決算の営業利益(EBITベース)は前年比52%増の24億7,000万ユーロとなり、過去最高を記録した。製薬、農業科学部門が好調で全体を […]

化学・製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)が2月28日発表した2011年12月通期決算の営業利益(EBITベース)は前年比52%増の24億7,000万ユーロとなり、過去最高を記録した。製薬、農業科学部門が好調で全体をけん引。売上高も4.1%増えて過去最高の365億2,800万ユーロに達した。最終利益は89.9%増の24億7,000万ユーロだった。ただ、景気変動の影響を強く受けやすい化学(樹脂)部門で第4四半期の営業損益が赤字に転落するなど、景気減速の影響が現れ出している。

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製薬部門の通期売上高は1.5%増の171億6,900万ユーロ、EBITは71.5%増の31億9,100万ユーロにそれぞれ拡大した。第4四半期の売上高は2.8%増の45億9,500万ユーロ、EBITは1億2,900万ユーロの赤字から7億7,000万ユーロの黒字に大きく改善した。

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農薬部門(CropScience)の通期売上高は6.2%増の72億5,500万ユーロで、EBITは115.3%増の5億6,200万ユーロと大きく拡大した。一方、第4四半期の売上高は1.4%(16億7,600万ユーロ)の低い伸びにとどまり、EBITは60.2%減の4,700万ユーロへと落ち込んだ。

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化学部門は通期売上高で6.7%増の108億3,200万ユーロを確保したものの、EBITは18.8%減の6億3,300万ユーロと、3部門の中で唯一減益となった。第4四半期は売上高が横ばいの25億9,600万ユーロ。EBITは1億5,600万ユーロの黒字から400万ユーロの赤字に悪化した。

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12年通期業績ついては3%の増収を見込む。

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