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2012/3/7

経済産業情報

乗用車新車登録2月は横ばいに

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年2月の乗用車新車登録台数は22万4,318台で、好調だった前年同月と同水準を保った。雇用の安定や低金利を受けて高額商品を購入しやすい環境が整っていることが追い風となった。 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が2日発表した2012年2月の乗用車新車登録台数は22万4,318台で、好調だった前年同月と同水準を保った。雇用の安定や低金利を受けて高額商品を購入しやすい環境が整っていることが追い風となった。

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増加幅が最も大きかったのは多目的車で10.8%を記録。キャンピングカー(同10.1%)とオフロード車(9.1%)も高い伸びを記録した。昨年低迷した超小型車はフォルクスワーゲン(VW)の「up」とスマート「Fortwo」が好調で3.1%増加。小型車も0.7%ながら拡大した。昨年好調だった大型車は25.4%減と大きく落ち込んだ。

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ブランド別ではランチアが246.0%増の301台と3ケタ台の伸びを記録したほか、ランドローバー(87.2%増の863台)と起亜(70.7%増の4,315台)も大幅に拡大した。

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ドイツ車ではポルシェ(34.1%増の1,551台)とスマート(17.8%増の2,321台)が2ケタ成長を記録。メルセデス(8.5%増の1万9,423台)、アウディ(4.4%増の1万7,870台)、VW(2.7%増の5万207台)も前年同月を上回った。オペルは4.1%減の1万7,178台、フォードは1.5%減の1万5,700台、BMW/Miniは3.5%減の1万8,211台。

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日本車はマツダが31.1%増の3,616台と大きく伸びた以外は軒並み減少した。各社の実績はスバルが8.0%減の801台、日産/インフィニティが17.2%減の4,676台、スズキが17.5%減の2,273台、トヨタ/レクサスが18.0%減の5,251台、三菱が22.2%減の2,102台、ホンダが44.7%減の1,812台、ダイハツが62.1%減の88台。

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日本車以外の主な輸入ブランドでは、セアト(16.1%増の4,314台)とシボレー(12.8%増の2,635台)、シュコダ(12.2%増の1万1,465台)、シトロエン(10.7%増の4,449台)、ボルボ(0.7%増の2,619台)が増加。ルノー/ダチア(21.2%減の1万588台)、プジョー(4.3%減の5,259台)、フィアット(2.6%減の5,087台)、現代(1.3%減の7,527台)は減少した。

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