独鉄鋼業界団体Stahlは6日、独業界の景気の安定化を示す兆候が年初から増えてきたとの見方を明らかにした。2012年の国内粗鋼生産高は高水準となった前年(4,430万トン)とほぼ同じ4,400万トンに達すると予想している。
\鉄鋼需要は昨年下半期に後退へと転じた。景気の先行き不透明感が強まり、川下産業が発注を見合わせたためだ。その後、在庫整理が進んだこともあり、ここにきて発注の動きが再び盛り返しているという。主要顧客産業である自動車、金属加工、建設からの受注が増えており、リーマンショック後のような危機は再来しないというのがStahlの見方だ。
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