ドイツ化学工業会(VCI)が1日発表した2011年第4四半期の業界生産高(製薬を含む)は前期比2.0%減となり、3四半期連続で後退した。景気の減速が反映された格好で、業界売上も2.3%減少。こちらも3四半期連続で落ち込んだ。工場稼働率は前期の84.0%から81.7%へと低下している。
\2011年通期の業界売上高は前年比7.7%増の1,842億ユーロと大きく拡大し、過去最高を更新した。生産高が2.2%増加したほか、生産者価格が5.2%上昇したことが反映された。工場稼働率は84.7%で、前年(84.6%)を0.1ポイント上回った。
\2012年については生産成長率が0%にとどまるものの、生産者価格と売上高はそれぞれ1%上昇するとの予測を示した。化学業界の景気は2011年第4四半期に底を打ったとみている。
\