DAX(ドイツ株価指数)に採用される独最大手企業30社の合計の営業利益が昨年、初めて1,000億ユーロを突破した。独経済と新興市場の成長が反映された格好で、売上高も前年比9%増の1兆1,860億ユーロとなり過去最高を更新した。監査法人アーンスト・アンド・ヤング(E&Y)の集計データをもとに22日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\営業利益が最も多かったのは自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)で112億7,100万ユーロを記録。これにシーメンス(電機)、ダイムラー(自動車)、BASF(化学)、BMW(自動車)が続いた。自動車メーカーはすべて5位以内に入っている。増加幅が最も大きかったのはドイツ取引所で、118%に達した。
\30社の当座資産は6%減の760億ユーロだった。VWはここでも額が最も多く145億ユーロに達した。シーメンスとダイムラーはともに約90億ユーロでこれに続く。
\30社の有利子債務は前年の1,490億ユーロから1,556億ユーロへと4%膨らんだ。ただ、2008年と09年はそれぞれ1,982億ユーロ、1,882億ユーロに達しており、これに比べると大幅に少ない。債務が最も多いのはドイツテレコム(電気通信)で446億ユーロに上った。30社中5社は債務を抱えていない。
\DAX30社の業績は今年も拡大する見通し。新興市場のほか、景気回復が進む米国がけん引車になるという。
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