検診サービス大手のTechem(エッシュボーン)は23日、水質検査サービスの分野でFresenius傘下の検査機関SGS Institut Freseniusと提携すると発表した。水道水政令の改正を受けて集合住宅での水質検査が義務化され需要が急拡大することに対応。包括的なサービスを全国レベルで展開していく。
\同政令はレジオネラ菌問題を受けて改正された。レジオネラ菌はマンションの温水装置など一定の環境下で繁殖しやすく、水道水を通して人に感染する。シャワーを浴びているときにうっかり口に含んで感染することもある。感染すると肺炎を起こし15%程度が死亡する。ドイツでは年2万~3万2,000人が感染しているとみられる。
\検査の対象となるのはタンク容量400リットル以上の温水貯蔵装置と容量3リットル以上の温水用水道管で、住宅所有者は年に一度、水質検査を受けることが義務づけられている。
\両社は4月からサービスを開始する予定。外部への営業や広告活動はまだ行っていないが、すでに問い合わせがあるという。検査のほか、菌繁殖の予防に向けたコンサルティングや温水設備の改修といった付随サービスも提供していく。
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