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2012/3/28

経済産業情報

ネットビジネス市場規模、ドイツはGDPの3%

この記事の要約

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は19日、主要20カ国のインターネット関連ビジネス動向を発表した。それによると、ドイツの2010年のネットビジネス市場規模は750億ユーロ(1,000億米ドル)で、国内総生産 […]

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)は19日、主要20カ国のインターネット関連ビジネス動向を発表した。それによると、ドイツの2010年のネットビジネス市場規模は750億ユーロ(1,000億米ドル)で、国内総生産(GDP)の3%に達した。市場は今後も年8%のスピードで拡大が続き、2016年には1,180億ユーロ(1,570億米ドル)に拡大、GDPの4%に達する見通しという。

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10年のオンライン通販売上高は380億米ドルで、小売売上全体に占める割合は7.1%だった。16年には売上高680億米ドル、同売上シェアは11.7%に拡大する見込み。

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ドイツ人ユーザーの大きな特徴は、ネットで商品情報を検索し実店舗で購入する(ROPO=Research Online, Purchase Offline)割合が高いことだ。ROPOによる売上高は小売全体の16.2%と、調査対象の20カ国中で最も高かった。

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インターネットは多くの消費者にとって、暮らしに欠かせない存在となっている。「ライフスタイル関連で、ネット接続のためなら1年間なくても我慢できるもの」(複数回答)を尋ねたところ、「ファーストフード」との回答は89%、「GPSナビゲーション」と「アルコール」はそれぞれ77%、「チョコレート」は55%に上った。ネット接続と引き換えにできるものにはお国柄があるようで、日本では「GPSナビゲーション」が86%でトップ、2位は「チョコレート」(86%)、3位は「ファーストフード」(85%)だった。また、割合は異なるものの、ロシアのランキング順はドイツと全く同じだった。

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中小企業のウェブプレゼンスと成長の関連性を調べたところ、「マーケティング・販売、顧客や取引先とのやり取り、人材募集など幅広い分野でウェブサイトを活用している企業」では売上高が過去3年に18%増加した。一方、「ほどほどに活用する(販売・サービスでウェブ活用)企業」は8%、「ウェブサイトがあるだけの企業、およびウェブサイトがない企業」では4%にとどまった。

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