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2012/3/28

経済産業情報

新モバイルメッセージングサービス、ボーダフォンが一番乗り

この記事の要約

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンが、新たなマルチメディア通信規格「RSC-e」をベースとするモバイルメッセージングプラットフォーム「Joyn」を競合に先駆けてドイツ市場に導入する。RSC-eはテキストにとどまらず画像 […]

携帯電話サービス大手の英ボーダフォンが、新たなマルチメディア通信規格「RSC-e」をベースとするモバイルメッセージングプラットフォーム「Joyn」を競合に先駆けてドイツ市場に導入する。RSC-eはテキストにとどまらず画像や動画も送れるほか、複数の相手とテキストチャットやファイル交換ができるなど機能が豊富で、収益性が悪化している携帯テキストメール(SMS)に代わる新たな収益源として期待されている。ボーダフォンは5月に対応端末を発売する予定だ。独dpa通信が報じた。

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RCS-e(Rich-Communication Suite enhanced)はGSMアソシエーション(GSMA)が策定する規格。今年2月にバルセロナで開催された携帯通信関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス」で新たな標準規格として公開され、ドイツテレコム、オレンジ、イタリアテレコム、テレフォニカ、ボーダフォンなどの主要通信事業者のほか、多くの携帯端末メーカーが支持を表明した。ドイツではドイツテレコムが同サービス投入の一番手と目されていたが、ボーダフォンが一歩先んじることになりそうだ。

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IT専門サイトheise onlineによると、ボーダフォンはまずサムスンの「Galaxy S II」をRSC-e対応機機種として投入する。サービス料金は端末とセットにするモバイルデータ通信定額料金に含める形をとり、有料のプレミアサービスの扱いにはしないという。Joynのブランド名をドイツでも使用するかは未定。

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